あらすじ
いっしょの高校に入学した、大の仲良しの春香と優。2人の関係にこれまで以上の何かが起こる予感に浮かれる春香だったが、優は早々にクラスの人気者になってしまい、他の女の子と仲良くしてばかり。
ちょっとすねてしまった春香を見かねた優は、他の子たちとは絶対にしない「特別」なことをしようと提案する。そして、2人は桜の舞い散る教室でキスをした。
百合ポイント
ちょっと仲が良すぎる親友2人が、キスをして「特別」になるところから始まる4コマ漫画。春香と優をはじめとして、さまざまな形の女の子同士の恋が描かれます。
春香×優
主人公ということで、多くのエピソードは春香と優を中心として展開します。第1話でキスして以降、2人はとにかくイチャイチャしっぱなしで、ほとんどの回でキスシーンが登場します。
物陰に隠れながら、勉強しながら、食べ物を口移ししながら、カーテンにくるまりながら、さらにはプールの中で・・・等々、とにかく様々な場所とシチュエーションで2人はキスしまくります。もはやキスシーンを入れるためだけにストーリーを作っているのではと思えるほど。時々結婚を真剣に考えているかのような描写まで入り、2人のイチャイチャは止まるところを知りません。
美月会長
優の姉であり生徒会長の美月は、優のことを大切に思っている良いお姉ちゃん。
美月の卒業の迫るコミック第3巻では、美月は春香への気持ちが恋であることを自覚し、告白をするまでに至りました。このエピソードは後述のアニメ版では最終回のクライマックスとなっており、物語の1つの区切りとなっています。
なお本人はあまり自覚がないようですが、美月自身も周囲の女の子達から非常に強く慕われています。
特に親友の理奈は美月に特別な気持ちを抱いていることが示唆されており、コミック第4巻ではそれが恋愛感情であったことが明かされました。
しずく×コトネ
春香たちのクラスメイトであるしずくとコトネにも注目です。一見普通の親友どうしなのですが、実はキスまでしている仲で、春香たちと同じくほぼ恋人のような関係として描かれています。
普段は明るくノリが良い性格のコトネですが、しずくのことになると真剣で、実家がお金持ちなのにわざわざしずくの家に居候しているほど。
実はコトネには親の決めた婚約者がいるため、せめて高校を卒業するまでは、しずくと一緒にいられる時間を大切にしたいという気持ちがあるようです。
春香と優がひたすら甘々なのに対して、しずくとコトネはちょっとだけシリアスな要素が含まれているのがみどころです。
楓×ゆず
同じく春香たちのクラスメイトである、楓とゆず。
一緒に行動していることが多いものの、特に明確な恋愛描写はないため、
一般人代表(?)ともいえるポジションです。
しかし楓は春香と優の特別な関係に気づいているような描写があるなど、
女の子同士の恋愛について思わせぶりな言動をすることがあります。
基本的にポーカーフェイスなこともあって真意のつかみにくいキャラですが、
果たしてゆずとの間に特別な関係が生まれることはあるのでしょうか・・・?
乙川澄
乙川澄(おとかわ すみ)は、卒業した美月の後を継いで生徒会長になった女の子。しかし実力は美月と比べるとまだまだで、失敗して落ち込んでしまうことも多いようです。
そんな時、春香に励まされたり慰められたりしているうちに、澄はすっかり春香になついてしまいます。
そしてコミック4巻では、春香に「お姉ちゃんになってくれませんか」と色々と間違ったお願いをするほどに。しかも、なんと春香はOKしてくれます。後輩に「お姉ちゃん」になってもらう生徒会長って一体…。
新生徒会長ということでコミック4巻以降出番が多く、今後の動向から目が離せないキャラです。
TVアニメ版
2014年1月にはTVアニメ版が放映されました。全12話。
ストーリーは原作の最初から美月の卒業(原作第3巻)まで。原作にきわめて忠実なストーリー展開をしつつも、非常に美しい映像と大胆な演出によって、原作の魅力を最大限に引き出しています。
最大の見せ場はやっぱりキスシーンで、毎回物語の山場としてじっくりと描かれています。シチュエーションの設定や雰囲気作りにもただならぬこだわりが感じられました。
個人的にお気に入りは、春香と優のファーストキス(1話)、文化祭ライブの喧騒の中でのキス(6話)、クリスマスのイルミネーションの中での幻想的なキス(8話)、そして最後にお互いの気持ちを確認する情熱的なキス(第12話)、など。