あらすじ
星（ひかり）とクラスメイトの深月（みづき）は、両親の再婚により義理の姉妹となりました。
社交的でクラスの人気者な星。一方、内気でおとなしい性格の深月。姉妹となる前は、同じクラスながら全く交流はありませんでした。ですが、互いのことを知るにつれ、姉妹らしい絆が芽生えていきます。
みどころ
連載媒体は少女漫画誌「りぼん」。公式によると「義姉妹×友情ストーリー」です。義理の姉妹ものという点で百合の王道的な作風ですが、少女漫画らしい繊細なストーリーがみどころです。
なお世界観的に男性も普通に登場します。特に中盤から近所に住む悠斗（はると）という男の子がセミレギュラー的に登場することになりますが、主人公達と恋愛関係になるような展開はありません。
星と深月
星と深月の関係が少しずつ変化していくのが魅力的。当初は、社交的な星が深月を動かしていく展開が多くなっています。内気な深月にとって、活発な星はある意味では憧れの対象でもあったようです。星も純粋な深月の内面を知り、友達を増やしてあげたいと思うようになります。
星いわく「こんなにまっすぐな深月が報われないなんて、私がいやなの」。星のはからいもあって、深月も少しずつクラスの友達になじんでいきます。ですが、それにつれて星の中では嫉妬とも独占欲ともつかない不思議な気持ちが生まれていったりも。
一方、深月の心境にも変化が現れます。クラスメイトとも仲良くなるにつれて、深月もある程度冷静に周囲を見れるようになってくる印象です。星の社交性が表面的なものであり、実は友人達に本当の意味で心を開いていないことも、わかるようになっていきます。深月が次第に、星のために積極的な行動を取るようになっていくのがみどころです。
なお2人が姉妹であること、同居していることは、星の方針により周囲には秘密にしていました。そのため、学校では急に仲良くなって不自然に見られないようにいろいろ苦労しています。このあたりはむしろ微笑ましいかも。
ただしこの点は深月としてはあまり賛同しておらず、2人の意見が異なる点となっています。深月はむしろ早く明かしたほうが良いと思っています。実際、意図せぬ形で2人の関係がクラスメイトに発覚し、ちょっと微妙な空気になってしまう一幕もあります。
すれ違うこともあるものの、基本的には星も深月もお互いのことをとても大切に思っています。恋愛要素は（異性・同性含めて）明確にはなく、あくまで「姉妹とは何か」を描いている印象。
