機動戦士ガンダム 水星の魔女

あらすじ

人類が宇宙に進出しつつも、「ガンダム」と呼ばれる技術は禁忌として封印されている時代。

スレッタ・マーキュリーは、辺境の地である水星から「アスティカシア高等専門学園」に編入する。大手企業「ベネリットグループ」が運営するこの学園では、それぞれが大事なものを賭けた「決闘」が盛んに行われていた。

スレッタは、ベネリットグループ総裁の娘であるミオリネを助け、彼女のために決闘を行う。スレッタは勝利するものの、実はその決闘にはミオリネの婚約者の座がかかっていた。

みどころ

ガンダムのTVシリーズとしては初の女性主人公、さらには学園ものということで話題を呼んだ作品。

序盤からかなり明確な百合要素があり、その点でも話題となりました。特に第1話のラストシーンで主人公のスレッタとヒロインのミオリネが婚約するというスピーディーすぎる展開は視聴者に衝撃を与えました。

思わぬ形で「花婿」になってしまったスレッタですが、次第にこの状況を受け入れ、ミオリネの婚約者にふさわしい人間になろうと考えるようになります。ミオリネのためならどんな危険な目に遭うのも厭わないほど。

一方、ミオリネのほうはスレッタに当初から恋愛感情があったわけではないようです。自分の花婿の座を決闘の対象にしていたのは、大企業の令嬢という複雑な立場から自由になりたいという思惑もあった模様。しかし、ひたむきなスレッタに影響され、次第に本気で彼女を想うようになります。

ロボットバトルものという作風上、毎回恋愛要素があるわけではないものの、スレッタとミオリネの関係は時間をかけてじっくりと描かれています。最終話では、なんと正式に結婚したことが描かれました(作中ではビジュアル上で示唆される程度でしたが、放送後に出たスタッフコメントや設定資料集で明言されています)。